田中将大、2年連続開幕投手も痛恨同点被弾で勝敗つかず ヤ軍は黒星発進

6回途中2失点、最速145キロにとどまりワイルドカードのリベンジならず

 ヤンキースの田中将大投手は5日(日本時間6日)、本拠地ヤンキースタジアムでのアストロズ戦で2年連続の開幕投手を務めたが、今年も白星を掴めなかった。5回2/3を投げて4安打2失点1四球4奪三振。1点リードの6回に同点ソロを浴びて交代を告げられ、勝敗はつかなかった。

 日本人投手としては、野茂英雄、松坂大輔、黒田博樹に続いて史上4人目となる開幕投手。2年連続は野茂以来(ドジャース、03~04年)2人目の快挙となったが、敗戦投手となった昨年に続いて勝てず。試合開始時の気温2度と冷え込む中、試合を中継した地元テレビ局「YES」の球速表示では最速90マイル(約145キロ)にとどまった。試合はヤンキースが3-5で敗れた。

 田中は初回から2イニング連続三者凡退の好投を見せる。すると、打線は2回に新加入のカストロが2死二、三塁の好機でレフト線へタイムリーツーベースを放ち、2点を先制した。

 田中は3回も3者凡退の好投。しかし、4回にアルテューべのレフトライナーでヒックスが目測を誤り、頭上を越されて二塁打に。これが初ヒットとなると、スプリンガーはボテボテのゴロで三塁内野安打。不運が続いて無死一、三塁とされた。続くコレアの痛烈な三ゴロの間に三塁走者が生還。ラスマスはニゴロ、ゴメスは見逃し三振に仕留めたものの、1点差とされた。

 田中は5回を無失点に抑えるも、6回に痛恨の一発を浴びる。2死から3番コレアに真ん中付近に入ったスプリットをライトスタンドへ運ばれ、痛恨の同点ソロに。続くラスマスに四球を与えたところで降板となった。

 ヤンキースは8回にセットアッパーのベタンセスが1死二塁でコレアを投ゴロに仕留めたが、一塁へ悪送球。その間に二塁走者のアルテューべが生還した。ヤンキースのジラルディ監督はバッタランナーがラインの内側を走っていたとして猛抗議したが、判定は覆らずに勝ち越しの1点が入った。この回、さらに2失点で3点差とされた。

 ヤンキースはグレゴリアスのソロ弾で1点を返したものの、3-5で敗戦。2016年も黒星スタートとなった。

 楽天時代の2012年にも開幕投手で敗戦投手となった田中は、3度目の登板でも初勝利を掴めなかった。昨年、ワイルドカードゲームで敗れたアストロズへのリベンジとはならず、7回3安打2失点と好投した昨季のサイ・ヤング賞左腕カイケルに投げ勝つこともできなかった。田中は87球を投げ、ストライクは51球だった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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