広島中崎3S目 緒方監督は評価と苦言「どっしり投げてくれた」「入りが甘い」
ジョンソンが乱れ9回途中から登板、指揮官は「物足りなさがまだあるね」
6日にマツダスタジアムで行われたヤクルト戦で、広島の中崎翔太が9回途中から登板し、3セーブ目を挙げた。
8回まで完璧な投球を続けていたジョンソンが9回に連打を浴び、3点差ながら1死一、二塁と苦しい場面での登板となった。「いつでもいける準備はできていた。(最初の打者に)しっかり入れたのがよかった」と中崎が振り返ったように、最初の打者の中村は142キロのストレートで見逃し三振に打ち取った。
しかし、次打者の荒木にヒットを打たれ、2死満塁とピンチを広げた。球場も嫌なムードになりかけていたが、最後は「新井さんの守備に助けてもらった」という一塁へのライナーでゲームセットとなった。
緒方監督は「中崎はどっしりと投げてくれた」と守護神を褒めたが、「入りが甘い。物足りなさがまだあるね。それはしっかり言っておかないといけない」と苦言も呈した。
ここまで5試合に登板して1失点のみと、まずまず安定した投球を見せているが、中崎は「もっとしっかり投げられるようにしないといけない」と、気を引き締めることも忘れなかった。
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大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo