契約延長に前向きのマイコラスを監督が絶賛 制球の良さが「成功へのレシピ」
積極的にストライクを投げるスタイルで大活躍、GMは「活躍したことは最高に嬉しい」
元巨人のマイルズ・マイコラス投手が、カージナルスとの契約延長に前向きな姿勢を見せている。昨オフ、マイコラスの獲得に動いたマイク・ガーシュGMや、マイク・シルト監督は昨季の活躍をあらためて称賛。積極的にストライクを投げ込むことこそ「成功へのレシピ」だとしている。
昨年、2年総額1550万ドル(約17億円)の契約でカージナルスに移籍したマイコラス。米復帰1年目でジョン・レスター(カブス)、マックス・シャーザー(ナショナルズ)と並んでナ・リーグ最多タイの18勝(4敗)をマーク。勝率.818もリーグトップで、一流先発投手の基準の1つとされる200イニングにも到達(200回2/3)した。一方で、与四球数はメジャー最少の「29」。ストライクを投げ続け、ゲームを作った。
今季も好成績を残し、オフにFAとなれば、争奪戦となることは確実。大型契約も期待できる。ただ、マイコラスはFAになる前にカージナルスとの契約を延長することに「オープン」な構えを見せている。地元メディアに対して「僕がジュピター(フロリダ)出身だと、間違いなく誰もが知っていること。球団と僕の代理人が(契約延長を)解決しなければならないことだからね。間違いなく(契約延長は)可能性があるよ」と明かしたという。ジュピターはカージナルスのキャンプ地だ。
さらに、「僕は『この日以降は交渉するつもりはないよ』だなんて人じゃないよ。僕はおおらかな性格だから、もし僕と話すことを望むなら、それは問題ないよ」とも話しており、シーズンが始まってからの球団との交渉にも前向きな構えだ。
そんな右腕について、ガーシュGMは「我々が彼にリーグ最高の与四球率という成績を残すことを期待していたと私は思わないが、彼がストライクを投げ、良い球を持っていることは分かっていた。彼が良い安定した先発投手になるだろうと思っていた。彼が活躍したことは最高に嬉しいよ」とあらためて称賛。巨人で実績を積んでいたマイコラスを獲得したことは大正解だったと実感しているようだ。
また、昨季途中に監督代行に就任し、その後正式に指揮官となったシルト監督も「彼はストライク、良いストライクを投げるんだ。内角に制球する。投球はタイミングを外すことだ。彼は様々な球速で投げ、制球が良く、ストライクを投げる。それは成功へのレシピだ」と高く評価。チーム内でいかにマイコラスが信頼されているかが分かる。
開幕投手を務めることも予想されるシーズン。その去就にも大きな注目が集まる。
(Full-Count編集部=AP)