主力離脱でメジャー昇格の川崎宗則、監督も期待「痛み和らげてくれる存在」
シュワーバーが重傷で今季絶望に
カブスの川崎宗則内野手がメジャー開幕4試合目にしてメジャー昇格した。カイル・シュワーバー外野手が7日(日本時間8日)のダイヤモンドバックス戦の2回の守備でセンターのデクスター・ファウラーと衝突。精密検査の結果、左膝十字靭帯断裂で今季絶望の重傷と発覚した。これを受け、川崎の昇格が決定。期待の若手の負傷にチームが重苦しい雰囲気となる中、ジョー・マドン監督が「この痛みを和らげてくれるのは川崎だ」と語り、大きな期待を寄せている。地元記者が伝えている。
23歳のシュワーバーは2014年のドラフト1巡目(全体4位)で指名された期待の有望株。昨季は69試合に出場し、打率2割4分6厘ながら、本塁打16本、43打点を記録した。パワーに加え、捕手と外野手をこなす万能性も備え、メジャー2年目に大きな期待を寄せられていたが、8日のMRI検査の結果、今季絶望の重傷であることが発覚した。
チームは不運なアクシデントで故障者リスト(DL)入りすることになったシュワーバーの代わりに川崎の昇格を発表。カブス傘下の3Aアイオワで今季開幕を迎えていた34歳が同日のダイヤモンドバックス戦開始3時間前に合流した様子が伝えられる中、MLB公式サイトのカリー・マスカット記者は自身のツイッターで指揮官のコメントをレポート。マドン監督は「膝の痛みを和らげてくれる存在がいるとするなら、それはカワサキだ」と大きな期待を寄せたという。
川崎は今季開幕前のオープン戦でチーム最高打率を記録。マドン監督にも「これ以上のアピールはできない」と認められる活躍を見せながらも、開幕メジャーは実現しなかった。開幕前には一時契約解除からマイナー再契約というドタバタ劇も経験したが、直後にOP戦1号を放つなどアピールを続けてきた。
スプリングキャンプではカラオケで人気ハードロックバンド、エアロスミスのバラードを熱唱し、同僚を盛り上げるなど、早くもチーム随一の人気者となっている川崎。これで自身5年連続でメジャーに昇格。有望株の戦線離脱という試練を迎えたカブスにおいて、起爆剤となれるか。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count