楽天、ロッテ二木に初勝利初完投許す…「真っ直ぐがスピードガン以上」
高卒3年目右腕に苦戦、「テークバックが小さくて、きれいなフォームじゃない」
楽天は12日、本拠地でロッテに1-7で敗れた。
ロッテ・二木の落ち着いた投球の前に楽天打線は為す術がなかった。初回に先頭の岡島が一二塁間を破る安打を放ったものの、その後はイニングの先頭打者が出塁できず。8回に嶋が二塁打を放つまで、二塁も踏めなかった。9回裏に途中出場の福田、同じく途中出場の阿部の連打で1死一、三塁のチャンスを作り、茂木がセンターへ犠飛を放って完封こそ免れたが、高卒3年目の二木にプロ初勝利を献上した。
「(二木は)モーション的にね、テークバックが小さくて、きれいなフォームじゃないよね。それで腕がしっかり振れていた。136、7キロが出ていたけど、バッターはもう少し、速く感じたんじゃないかな」と梨田監督。池山コーチも「真っ直ぐがスピードガン以上に走っていた。丁寧な投球でした。ノーアウトからランナーが出ていればよかった」と話した。
先発・辛島は5回まで1失点と踏ん張ったが、6回に1死からデスパイネを四球で歩かせ、角中に左前打を許した後、井口に2点適時打を浴びた。7回には2番手・古川が3連続四球を出すなどし、4失点。指揮官は「辛島は、ゲーム自体は5回まで作ってくれたが、6回がもったいなかった」と話した。
また、今季初登板の古川に関しては「イニング完了までは投げさせてあげたい気持ちが僕自身、強い。代えても意味がないと思うし、いい勉強だと思う。球数が1イニングで40球を越えると連投できないよね。厳しい」と表情は険しかった。
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高橋昌江●文 text by Masae Takahashi