ロッテ新人9選手が咬合力測定 ドラ1藤原は最下位に苦笑「弱いですね」
検査監修の武田教授は“合格点”「バランスいい」、最高値は小島の967N
ロッテの新人9選手が8日、スポーツ歯学を専門とする東京歯科大学の武田友孝教授の監修の下、齟齬能力チェック(咬合力測定)を行った。9選手の中で最も噛む力が強かったのは、ドラフト3位の小島和哉投で最高値は967ニュートン(N)。注目のドラフト1位ルーキー藤原恭大外野手は最高値408Nで、まさかの最下位。「低かったですね。弱いですね」と苦笑いだった。
測定器を噛む検査は初体験だったという藤原は「硬くて噛むのが怖かったです」と、実力を十分に発揮できなかった様子。だが、噛む力は左右バランスが取れており、武田教授は「噛む力の強さよりもバランスが大事。左右の奥歯でしっかり噛めている。噛む力のバランスは体のバランスにもつながってくる」と“合格点”を与えた。
武田教授によれば、噛むという動作で脳の前頭葉や脊髄の運動神経が活性化され、体の反応が良くなるという。また、グッと奥歯を噛みしめることで、打撃ではインパクトの瞬間、投手では片足立ちになった時に関節が固定され、体の軸がぶれにくくなる効果も生まれるそうで、「タイミング良く噛むことができれば効果が上がる」と説明。普段から噛むことを意識することは大事で、スポーツ選手がプレー中にガムを噛んでいるのは「理に敵っている」とした。
藤原は「普段ガムはあまり噛まない」そうだが、一般男性の平均咬合力(600~700N)を下回る結果を受け、負けず嫌いに火がついた様子。「基準値以上を目指したい。これからガムを噛みます」と意気込んだ。
新人9選手の最大数値は次の通り。()内は平均値。単位はニュートン(N)。
1.小島和哉投手 967(930)
2.松田進内野手 960(940)
3.東妻勇輔投手 878(797)
4.鎌田光津季投手 804(737)
5.土居豪人投手 771(735)
6.中村稔弥投手 714(618)
7.山口航輝外野手 606(591)
8.古谷拓郎投手 541(491)
9.藤原恭大外野手 408(307)
(佐藤直子 / Naoko Sato)