リーグ最高勝率の強豪を退けた田中将大の“第2の決め球” 現地メディアが驚異の「ストライク100%」を分析
投げたスライダー20球すべてがストライク
ヤンキースの田中将大投手(25)は本拠地でのアスレチックス戦で6回5安打1失点と粘りの投球を見せ、9勝目(1敗)を挙げた。
徹底的に狙いを絞り、粘り強い打撃で投手を攻略してくる相手打線に、ルーキー右腕は「根比べ」で勝った。事前に研究され、宝刀のスプリットで打者を打ち取れずに苦しんだが、その代わりに冴え渡ったのがスライダーだ。ESPNは、第2の決め球がこの試合でいかに優れていたかを分析している。
ESPNによると、この日の田中は全104球のうちスライダーを20球投げたが、そのすべてがストライクだったという。
内訳は、空振り13に見逃し7。渡米後はスライダーの状態が不安定で、試合によっては思うように投げられずに苦しむ場合もあったが、楽天入団直後には田中の代名詞でもあった球種だ。メジャーを震撼させているスプリットの対策を徹底してきたと思われるアスレチックスだが、驚異のルーキーを攻略するにはまだ甘かったと言えるかもしれない。
空振り奪取率65%は今季最高。相手打線はスライダーにほとんど対応できていなかったと言えるだろう。実際に、全18アウトのうち、7アウトをこの球種で奪ったという。この数字も渡米後最高だ。