井口監督が「とにかく見守った」1週間 ロッテは実戦開始で次のステージへ
春季キャンプはここまで計画通り、初日の紅白戦では涌井から「今年にかける意気込みを感じた」
雨が心配された2月8日の練習も晴天の下、ロッテはフルメニューを消化した。2月1日から始まったキャンプで雨に見舞われたのは一度だけ。そのときも途中のメニューを室内に変更した程度で、シート打撃はメイン球場で行うことができた。
春季キャンプは、ここまで計画通りに順調に進んでいる。石垣島でキャンプを行って以来、ここまで天に恵まれたことはない。まさに吉兆。最高の滑り出しとなった。
「いい形で来ている。順調。ここまでは選手たちがどのような気持ち、目的でこのキャンプに臨んできたのかをジッと見てきた。会話をしてコミュニケーションをとるのは、これからいつでもできる。今はとにかく見守ろうと。そう思って練習を見てきた。無言のプレッシャーになったかな」
ここまでの練習において井口監督は腕を組み、無言で選手の動きを凝視する姿が目立った。会話の中から選手の想いを聞き出すのは簡単かもしれない。しかし指揮官はそうではなく、プレーから何かを感じたいと思っていた。
2019年という1年をどういう年にしたいのか。2年連続でBクラスに沈んだ昨年の悔しさをどう思っているのか。キャンプインした際の身体、グラウンドでの動き、声の出し方の中から選手たちの想いを、今年に賭ける意気込みを感じる作業を続けた。