中日根尾、初の屋外マシン打撃に約1200人 ファンの多さに球団関係者が仰天
右ふくらはぎ軽度の肉離れから着実に回復
右ふくらはぎの軽度の肉離れのため、2軍キャンプで別メニュー調整をしているドラフト1位ルーキーの根尾昂内野手が10日、今キャンプ初めて、屋外でマシン打撃を行った。リハビリの一環ではあるが、故障後初のフリー打撃を見ようと、約1200人が読谷球場に集まった。そのファンの多さに球団関係者は「僕は初めて見ました」と仰天するほどの注目ぶりだった。
患部が快方に向かい、根尾のリハビリメニューも少しだけ前に進んだ。これまでは室内での打撃練習だったが、この日は初めてティー打撃以外でスパイクを履いて、土を踏みしめての打撃練習。スパイクでの感覚は患部の状態を確かめるには必要な要素だ。しっかりと感覚を確かめるように、32スイング。表情は充実した様子だった。
本来ならばもう少し早い日程で行えたが、雨やグラウンド状況もあって見送られていた。
「ずっと中(室内)でのバッティングしかできなかったので、外で打つことの打球の感覚、(ボールが)当たった時の距離感を確かめたりしていました。距離感ずれているところあった。うまくいかないこともありましたね」
それでも無駄なことは一つもない。
「納得いくものというのはなかったですが、全部、意味のないスイングはないです。しっかりと次、打てるときにつながるスイングにならないと意味がないので、今日よりも次、自分のスイングできるようになればいいです」
患部への違和感を問われると、間髪入れず、「ないです。はい」と言い切った。不安がある中で、次のステップに進むようなことはしない。少しずつではあるが、着実に前に進んでいる。
ただ、注目度は変わらない。リハビリ中の根尾にとっては落ち着かない部分はあっただろうが、そこはしっかりとしたプロ意識をもって、練習に集中した。フリー打撃を終えると、約1200人のファンもほっと胸をなでおろした様子だった。
「初めてでしたし、こういう(多くのファンが見る)場に慣れていかないといけないなと思いました。楽しさを感じながら練習したというわけではありませんが、しっかりやることに集中していたので、充実はしていたと思います」
今後は翌日以降の患部の状況を見ながらのステップになる。ふくらはぎは打者にとっては慎重にならないといけない、クセになってはいけない箇所だ。焦る気持ちを抑えて、調整を進めていく。
(Full-Count編集部)