ハム中田、後輩投手への思い 4安打固め打ちも「自分のことはどうでもいい」
3号2ラン含む4安打も敗戦、「勝がいい投球をしていたので悔しい」
日本ハムの中田翔内野手が13日、3試合ぶりのアーチを含む今季初の4安打と固め打ちを見せた。
オリックス戦(京セラドーム大阪)で「4番・一塁」でスタメン出場。見せ場は2点を追う8回1死一塁だった。セットアッパー・佐藤達の高く浮いたスライダーを逃さずフルスイング。あっという間に左翼席へ吸い込まれる3試合ぶりの3号2ランで同点。自画自賛のアーチだった。
「完璧。打った瞬間だったね。迷いなくスイング出来た」
若手投手への思いもあった。この日の先発は今季1軍初昇格したばかりの中村勝。大阪桐蔭高では最速151キロの直球を誇る剛腕だった大砲は、日頃から配球論など助言を送っているという。チームは延長10回サヨナラ負け。試合後は中村への思いを口にした。
「(中村)勝がいい投球をしていたので悔しい。もっと早い段階で点を取ってあげられれば。なんとか勝たせたかった」
初回2死一塁で左前安打を放つと、6回先頭で左翼線二塁打。延長10回1死一塁でも左前安打を放ち、昨年7月12日の西武戦(札幌ドーム)以来の4安打をマークした。5試合前まで打率1割台だったが、一気に打率3割4厘まで上げた。
「結果として負けているので、自分のことはどうでもいい。やっぱり今日は、なんとしても勝たせたかった」
陽岱鋼、有原航平、杉谷拳士ら故障者が続出。チームは5位と波に乗りきれないが、4番の復調は今後への明るい材料だ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count