アスレチックスGM、“二刀流”のNFL入り決断を尊重 「全く後悔していない」
ドラフト1巡目指名を受けたカイラー・マレー外野手はNFL入りを決断
アスレチックスから昨年、ドラフト1巡目(全体9位)で指名されたオクラホマ大のカイラー・マレー外野手が、NFL入りを表明した。野球、アメフトの“二刀流”として注目を集めた逸材の“MLB撤退”にデビッド・フォーストGMは「指名したことは全く後悔していない」と語った。MLB公式サイトが伝えている。
マレーは昨年、アスレチックスからドラフト1巡目指名を受けながら、QBとして大学アメフト界の最優秀選手に与えられる「ハイズマン賞」を受賞しNFLドラフトに申請したことで注目を浴びていた。
そして11日(日本時間12日)にマレーは自身のツイッターでNFL挑戦を報告。これを受けMLB公式サイトは「カイラ―・マレーがNFLのQBになることを決断」と見出しを付け、フォーストGM、ボブ・メルビン監督のコメントを紹介した。
NFL行きの可能性も視野に入れていたというフォーストGMは「これはカイラーの人生だ。アスレチックスにとって何を意味するかではない。我々は彼が素晴らしい野球選手になると考え、指名した。それはまだいつか起こることかもしれない」と、エールを送り「我々は指名できる中で最高のアスリート、最高の野球選手になると思った選手を指名した。指名したことを全く後悔していない」と語っている。
また、有望株を失うことになったメルビン監督は「選択は彼の自由だ。もちろん我々は理由があって彼を指名した。しかし、(彼の決断は)衝撃ではない。我々は彼の権利を保持するが、彼は良いフットボールのキャリアを送るだろう。我々は彼を応援するよ」と、GM同様にマレーのNFL入りを祝福した。
記事ではマレーの保有権についても説明しており、「アスレチックスは6月のドラフトで補償指名権を得られず、将来彼が野球に戻ってくる時に野球の権利を保持するだけである」とし、マレーが再び野球界入りを目指した際はアスレチックスに権利があることを伝えている。
(Full-Count編集部)