元楽天ファンミルを襲った“悲劇” 脳出血から奇跡の生還を果たした理由は
ハイキング中に事故に遭遇、一時は予断を許さない状態に
昨年12年にオーストラリアでのハイキング中に頭部を骨折する大事故に遭遇した元楽天のルーク・ファンミル投手。MLB公式サイトの人気コーナー「Cut4」は「世界最長身野球選手であるルーク・ファンミルは、どのようにハイキング中に見舞われた試練から生還しABLのタイトルを勝ち獲ったのだろうか」と題して、不運な事故からの復活劇を伝えている。
2014年に楽天に所属していたファンミル。世界最長身である216センチの長身を生かした角度のある投球を武器にしていたが、楽天ではわずか7試合の登板にとどまるなど目立った成績を残すことはできなかった。その後はMLBや母国のオランダのチームに所属。2016年からはオフに開催されるABL(オーストラリアン・ベースボールリーグ)に毎年参戦している。
18年9月にABL3度制覇の強豪、ブリスベン・バンディッツと契約。抑え投手として3セーブを挙げるなど新天地で躍動していたが、思わぬ悲劇が襲われた。昨年12月。ハイキング中の事故で頭部を負傷した。記事で「12月初旬のキャンベラでのロードでの試合期間中にハイキングに出かけたファンミルは岩の上で転倒し、頭を強打。彼は24時間意識不明だった」と事故の詳細を説明。「脳出血、14か所の頭蓋骨骨折、鼓膜の破裂、4か所の出血」の重傷だった。
悲劇的な事故で山に取り残されたが、果たしてどのように生還を果たすことができたのだろうか。記事では右腕の生還劇をこう綴られてある。
「カンガルーの鳴き声で目を覚ましたファンミルは頭がぼんやりした状態だった。彼はよろめきながら下山していき、ある女性のハイカーと遭遇。この女性は『216センチの血だらけの怪しい男』をなんとか家まで連れていき、そして病院に送った」
この女性ハイカーの手助けもあり、6日間の入院の末に退院。1月にはプレーの許可を得るなど、順調な回復ぶりをみせた。レギュラーシーズン中に復帰し、プレーオフでは4回2/3を投げて防御率1.93を記録。チームのリーグ4連覇に大きく貢献した。
一時は命の危険があった大事故を乗り越えたファンミル。これからの活躍にも期待したい。
(Full-Count編集部)