菊池雄星が初ブルペン、MLB公式も注目 トップ記事で紹介「順応している」
練習時間の短さに球数制限…適当へ「彼は経験から学習している」
西武からポスティングシステム(入札制度)でマリナーズに移籍した菊池雄星投手が13日(日本時間14日)、アリゾナ州ピオリアでのキャンプで初めてブルペン入りした。直球、スライダー、カーブ、チェンジアップの計4球種で37球を投げた左腕を同僚らも称賛。MLB公式サイトは「キクチはメジャーリーグで時間を過ごす中での生活に順応している」とのタイトルをつけ、トップ記事で取り上げている。
日本のキャンプとは大きく異なるメジャーのスプリングトレーニング。練習時間は遥かに短く、ブルペンでの投球数も少なくなる。12日(同13日)のキャンプ初日には、キャッチボールが約8分、練習全体でも1時間10分ほどという短さに菊池も「実際やってみると『もう終わるんだ』というところはあります」と振り返っていた。
MLB公式サイトは「9年間、日本でプレーしたユウセイ・キクチにとって、この先メジャーリーグで登板する際に順応することがいくつかある」とした上で、日本時代はいつでもブルペンに入ることができ、気が済むまで投げてもOKをもらっていたと紹介。菊池は、米メディアの取材に対して、時間制限を気にしながら投球した経験は今までにないと話したという。
さらに、日本の球団は「一日10時間以上練習することもあるという事実がある」と指摘。「日本のチームは(あらゆることに)細かいことで有名であり、サインの確認や守備のドリル、基礎的なトレーニングに時間を割いていると、キクチは語った」とも伝えた。ここもメジャーのキャンプとは異なる点だ。
現在、12日にキャンプインしたのはバッテリー組のみ。イチロー外野手を含む野手組は16日(同17日)に合流し、その後は練習時間もやや長くなるが、記事では「MLBのルーティーンは、日本のチームのそれにはとてもじゃないが匹敵しない」としている。
「彼の一生のゴールは、メジャーリーグのマウンドに立つと言うことであり、彼は経験から学習している」
これまでも多くの日本人投手が経験してきた、“メジャー流“への適応。菊池がどのようにアジャストしていくか、注目が集まる。
(Full-Count編集部)