菊池雄星はマリナーズ再建の鍵 米太鼓判「制球も素晴らしい。最初から好投」
米メディア「ジ・アスレチック」がマリナーズ再建のキーマン6選手を特集「チーム再建の行方を決める」
メジャー1年目から先発ローテーションの軸として活躍が期待されるマリナーズの菊池雄星投手。3月20、21日のアスレチックスとの日本開幕2連戦(東京ドーム)でのデビューに期待がかかる。
マリナーズはオフにチームの顔でメジャー通算311本塁打を誇るロビンソン・カノや、昨季ノーヒットノーランを達成したエース左腕、ジェームス・パクストン、抑えで昨季セーブ王のエドウィン・ディアス、正遊撃手のジーン・セグラ、正捕手のマイク・ズニーノら主力を大放出。チーム再建へ舵を切っている。そんな中で、新加入の菊池に高い期待を寄せたのは米メディア「ジ・アスレチック」だった。
同メディアは「マリナーズ再建の行方を握る6選手と6つの課題」として記事を掲載。菊池は昨季40盗塁でレイズからトレード加入したマレックス・スミス外野手、昨季13勝の左腕マルコ・ゴンザレス、通算1124安打の正三塁手カイル・シーガー、ヤンキースからトレード加入した若手有望株のユストゥス・シェフィールド投手、かつての若手有望株JP・クロフォード内野手と共に「再建の行方を握る6選手」に挙げられた。
記事では注目すべきこととして「すべて?」と記述され、「彼の直球は90マイル前半から半ば(約145~153キロ)、それ以上も出る。(ダイナミックな投球フォームで)彼がうまく球を隠すことも役立つかもしれない」と言及。さらに、カーブ、スライダー、スプリット(チェンジアップ)の持ち球が紹介され、「制球が素晴らしい」と記されている。
ただ、同記事では菊池が乗り越えるべき課題も挙げている。「我々が彼について知らないことは、メジャーリーガーたちを相手にどうなるかである。キクチは、より大きな球、より長いシーズン、よりタフなラインナップ、異なる投球ルーティンと文化など、日本人投手が直面してきた問題を乗り越えなければならない」とメジャーへ適応する必要性を説いた。続けて「私はキクチが苦戦するとは思わない。メジャーリーグで活躍した日本人投手たちの歴史は大変長く、彼の投球と成績であれば、通常は最初から好投するだろう」とメジャーでの成功を予想しつつも、「どれほど上手くいくだろうか? それは見てみなければ分からない」と締めくくられている。
記事では「2019年のマリナーズはまた、どちらにも転ぶ可能性のある選手たちがいる。彼らの成功、もしくは失敗がチーム全体のパフォーマンスに大きく影響を与え、今後のチーム再建の行方を決めるだろう」と記述されている。菊池は先発ローテの一角として活躍。マリナーズ再建へ光を与える投球を見せたいところだ。
(Full-Count編集部)