トラウトが続くFA市場停滞に懸念「野球にとって良くない」20年オフにはFAに
大物FAのハーパー、マチャドらが未契約のまま
エンゼルスのマイク・トラウト外野手が昨オフに続いて停滞しているFA市場を嘆いた。米全国紙「USAトゥデイ」の敏腕記者、ボブ・ナイチンゲール氏が18日(日本時間19日)、自身のツイッターで伝えている。
チームのスプリングトレーニングは、この日から内、外野手が加わった全体練習がスタート。本格的な球春到来となっているが、FA市場を見てみるとブライス・ハーパー外野手(ナショナルズFA)、マニー・マチャド内野手(ドジャースFA)、クレイグ・キンブレル投手(レッドソックスFA)、ダラス・カイケル投手(アストロズFA)ら、オフの目玉とされた実力選手が数多く所属先が決まらぬままにいる。
トラウトは同じ現役選手として、この行き詰まり感が漂う状況を憂いた。同記者のツイッターによると、27歳外野手は「誰もがその現状を見ている。それは野球にとって良くないことだし、プレーヤーにとっては残念だ」と話したという。停滞するFA市場については、アストロズのジャスティン・バーランダー投手も自身のツイッターで「(FA制度は)システムが崩壊している」と断言している。
2015年から6年契約を結んでいるトラウトは、2020年シーズン終了後にFAとなる予定。FA市場の停滞が恒常化すれば、2年後には自身が同じ立場に置かれる可能性も大。世界一力を持つ労働組合と呼ばれるMLB選手会が、正式に懸念の声を発表することにもなりそうだ。
(Full-Count編集部)