6回1失点で3勝目の松坂大輔を敵将も高く評価 「我々は的を絞れなかった」

豊富な球種で相手を幻惑した松坂

 メッツの松坂大輔投手は10日(日本時間11日)のブルワーズ戦に先発し、6回1失点と好投。今季3度目の先発で見事3勝目を挙げた。チームの6-2の勝利に貢献した平成の怪物を敵将も手放しで賞賛している。

 MLB公式サイトが試合特集で、ブルワーズのロン・レニキー監督の松坂のピッチングに対するコメントを紹介している。

「彼は様々なボールを使い分けていた。ファストボールが低めに決まっていた。カットボールは外れていたけれど、カーブとスライダーが素晴らしかったし、チェンジアップも投げてきた。ほとんど全ての球種を投げてきたので、我々は的を絞れなかった。それが今日の彼だ」

 敵将はそう話し、その球種の豊富さとクオリティの高さを称えている。

「我々は何回か得点機があったが、ダイスケに対抗できなかった。多くの場面で(打線の)つながりがなかった。打撃面ではこれまで素晴らしい仕事をしてきたが、今夜はそれができなかった」とも語っている。

 記事でも「マツザカは先週のシカゴでの制球の問題から回復し、6回を1失点と貢献した。3つの四球を出したものの、それ以外は3安打5奪三振と上出来だった」と力投を高く評価。4日のカブス戦では5四球など制球難に苦しみ、4失点を喫して5回途中で降板していたが、そこからの復調も好印象を与えている。

 これまでメッツのテリー・コリンズ監督は松坂を本職ではない中継ぎで起用してきており、ここ2試合の先発起用に関しても、故障者リスト入りしたディロン・ジー投手が復帰するまでの暫定的な措置とされていた。この日の好投により、果たして指揮官はDice-Kの起用法の方針を転換するのか。今後に注目したい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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