イチロー、マルチ&2度の美技 同僚も感嘆「不老の水を飲んだかのよう」
サイ・ヤング賞右腕から2安打、3000安打に残り「58」
マーリンズのイチロー外野手が21日(日本時間22日)の本拠地ナショナルズ戦で2試合連続でスタメン出場し、マルチ安打で勝利に貢献した。2013年サイ・ヤング賞右腕シャーザーから2本のヒットを放ち、3打数2安打1四球2得点。メジャー通算安打も2942安打とし、3000安打に残り「58」とした。右翼の守備でも美技を披露。5-1で勝利したマーリンズは連敗を2で止めた。
今季初めて1番に入ったイチローは初回、シャーザーの2球目を捉えてセンター前ヒットで出塁。マーリンズはその後、イエリッチの二塁打で1死二、三塁とすると、この日4番に入ったオズナがレフトへ3ランを放ち、3点を先制した。
イチローは2回の第2打席で四球を選ぶと、5回先頭の第3打席ではレフト前に弾き返して2本目のヒットをマーク。6回2死走者なしの第4打席は三邪飛だった。
この日はライトの守備でも好プレーを見せ、2回と6回に右中間への打球を華麗にスライディングキャッチ。スタンドを沸かせた。
前日は6試合ぶりにスタメン入りしたものの4打数無安打。この日はその悔しさを晴らすかのように2戦連続のスタメン起用に応えて見せた。この活躍を同僚も称賛。地元紙「サンセンチネル」はこの日5回1失点で勝利投手となった先発右腕ケーラーのコメントを紹介。右腕は42歳のベテラン外野手の活躍に「不老の泉の水を飲んだかのように、見事な野球をしていた」、「ビンテージもののイチローがそこにいた」と感嘆している。
イチローのマルチ安打は途中出場した17日のブレーブス戦以来、今季2度目。打率は.389となっている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count