最強右腕シャーザーが「ピッチクロック」に絶対反対宣言!「邪魔」
3度のCY賞右腕がOP戦で試験導入中の時短ルールにNO宣言
13、16、17年とサイ・ヤング賞を3度受賞しているナショナルズのマックス・シャーザー投手が今春のオープン戦から試験的に導入されている「ピッチクロック」に“NO宣言”だ。米メディア「ESPN」が報じている。
「ピッチクロック」は試合時間の短縮を目的として、投手の投球間隔を20秒に制限するルール。今春のオープン戦では段階を踏んで試験導入されることが決定。25日(日本時間26日)からは審判が違反した選手と首脳陣に対してイニング間に通達し、3月のオープン戦後半からはMLBと選手会の話し合い次第で、投球間隔が20秒を超えた投手には1ボールが加算。また、打者は20秒間の残り5秒で打席に入っていない場合は1ストライクが加算されるという。
「間」のスポーツである野球を変えそうな時短ルール。シャーザーは記事で「MLBが交渉しようとしていることは知っている。僕は交渉の余地があると思っていない」とした上で、こう持論を展開している。
「選手として、ピッチクロックは導入されるべきではないと考えている。ピッチクロックでボールやストライクが加算されると、野球の仕組みを損なう。野球にクロックはあるべきではなく、それは理由があってのことなんだ」
シャーザーは23日(同24日)のアストロズとのオープン戦で先発し、2回3奪三振1四球3安打1失点。記事では右腕は走者を置いた場面で20秒を使い切りそうになったが、時間切れにはならなかったという。それでも、オープン戦とシーズン本番だと1球の重みが変わってくる。
「実際に投げたら、邪魔でしかなかった。試合において変更が必要となる部分もあることは理解できるし、意義のある変更もあると思う。僕はピッチクロックに根本的に反対だ」
この時短ルールがレギュラーシーズンで採用されるかは未定。MLB側はレギュラーシーズンにピッチクロックを導入する権利を持っているが、選手会の同意を得たいと考えられている。これまで最多勝利4回、最多奪三振3回とメジャーを代表する34歳の反対声明が、どんな影響を与えるのか注目だ。
(Full-Count編集部)