菊池雄星、OP戦デビューを指揮官も絶賛「並外れていた」

レッズ戦で2回1安打2失点0自責…次回登板は3日ロイヤルズ戦

　西武からポスティングシステムを利用してマリナーズへ移籍した菊池雄星投手が25日（日本時間26日）、米アリゾナ州ピオリアで行われたレッズ戦でオープン戦初登板した。初回を13球で3者凡退。2回は味方の失策に泣かされたものの、2回1安打2失点（自責0）に抑えた。直球は最速153キロをマーク。上々のデビューを飾った。チームは11-2で大勝し、菊池は“メジャー初勝利”を挙げた。

　試合後のサービス監督は手放しで称賛した。

「なかなか良かった。それ以上だと思う。彼は並外れていた。初登板で少し緊張していた。ファストボールは素晴らしく、95マイル（約153キロ）出ていた。変化球も素晴らしかった」

　ただ、メジャー舞台で投げるのは初めて。菊池も登板後に「まだまだカーブが抜けたり、スライダーが決めたい時に抜けてしまうことが多い。真っすぐは納得のできるものが出てきたので、あとは変化球の精度」と課題を挙げた。イニング間の調整も「（日本と違い）ベンチサイドでキャッチボールができない。体を冷やさないように意識した。（2回は）特に問題なかった」と振り返ったが、まだ万全とは言い切れないだろう。指揮官も、こう指摘した。

「ルーティンを整えるまでには少し時間がかかるし、修正もいくつか必要だ」

　次回登板予定は3月2日（日本時間3日）のロイヤルズとのオープン戦。50～55球を投げる予定で、3イニングを想定している。メジャーデビューが期待される3月20、21日のアスレチックスとの日本開幕戦（東京ドーム）へ順調にステップアップしていきたいところだ。

（木崎英夫 / Hideo Kizaki）