広島、新井の2000安打に華添える大勝 緒方監督も「心からおめでとう」
5本塁打を含む17安打11得点、2回には3者連続ホームランも
広島は26日、神宮で行われたヤクルト戦に11-3で勝利した。2回に3者連続本塁打が飛び出すなど、打線が5本塁打を含む17安打11得点の猛攻で、新井の通算2000本安打達成に華を添える大勝だった。
「本当にチームメイトのみんなのおかげ。勝ち試合で達成できて嬉しい」
試合後、新井は満面の笑顔で記録達成とチームの勝利を喜んだ。2回にエルドレッドが「うまく押し込めた」というバックスクリーンへの一発で号砲を上げると、続く鈴木が「追い込まれていたので、なんとか食らいつこうと思っていた」と、レフトスタンド中段への今季1号で続いた。さらに「前の2人のいい流れで打つことができた」という堂林が、カウント1-1からのチェンジアップをベックスリーンに放り込んだ。
第1打席は凡退した新井だったが、続く3回無死二塁の場面でレフト線へのタイムリー二塁打を放ち、球場は大歓声に包まれた。7回には「試合前に2本ホームラン打ってくれよ」と、新井に言われたという鈴木が、この日2本目の本塁打となるグランドスラムで試合を決定づけた。
終わってみれば、今季最多の1試合5本塁打で、さらにチーム先発全員安打。「本当に、心からおめでとうと言いたい」という緒方監督以下、チーム一丸となって新井を祝福した勝利だった。
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大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo