独立Lで「3足のわらじ」 岩村明憲氏の今「福島県のために野球をやってる」

福島で選手&監督&球団代表を兼任、「俺はもうNPBはない」

 ヤクルトからメジャーリーグを経て、2011年に日本球界復帰した岩村明憲氏は、昨季からはルートインBCリーグ福島ホープスで監督兼選手として活動している。試合前の練習では、誰よりも先に自分の練習を終わらせた後、若手選手に愛と熱意のこもったノックを繰り返す。

 選手だけではなく監督、さらには球団代表という「3足のわらじ」を履く現在、さまざまな方向から野球を見ることができるようになったという岩村氏。独立リーグで、どんな思いで野球に取り組んでいるのか。その胸中に迫った。

――今年で監督2年目を迎えました。今までと違った角度から試合を見るようになりましたか?

「(見方が)変わるね。(選手に)打たせることの難しさ。自分で打った方が簡単だよ。でも『代打オレ』で行くのは、点差が開いた時でしかない。俺が言って、俺が打って、試合を決めたところで何の意味もない。俺以外のヤツには、みんなNPBを目指せ、と言ってある。俺はもうNPBはない。俺は今、福島県のために野球をやっているから」

――監督をする上で何が一番大事だと思いますか?

「耐えることだね。その子たちの成長を待たないといけない。今日やって明日うまくなるわけではない。続けることがすごく大事なことで、こっちが折れちゃダメ。捕れないボールを(ノックで)打ち続けると、自然と捕れるようになるんだから」

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