フィリーズ・ハーパー誕生にエース&主砲が歓喜「良いチームがさらにレベルUP」

フィリーズとの契約合意が報じられたブライス・ハーパー【写真:Getty Images】
フィリーズとの契約合意が報じられたブライス・ハーパー【写真:Getty Images】

昨季17勝のノラ&34発のホスキンス「ワクワクする」

 ナショナルズからFAとなっていたブライス・ハーパー外野手がフィリーズと13年総額3億3000万ドル(約367億7000万円)で契約合意に達したと米複数メディアが報じた。マニー・マチャド内野手がパドレスと結んだ10年総額3億ドル(約332億円)のFA選手の史上最高契約総額はもちろん、2014年オフにジャンカルロ・スタントン外野手が当時所属していたマーリンズと結んだ13年3億2500万ドル(約362億円)をも塗り替え、米スポーツ史上最高総額の超大型契約となった。

 新天地のフィリーズは早くも大興奮だ。ハーパーが昨季まで所属したナショナルズとフィリーズは同じナ・リーグ東地区。12年新人王、15年に本塁打王、ナ・リーグMVPに輝き、オールスター戦には6度選出されている左の大砲の実力は、よく知っているところだ。まず喜びの声を上げたのは、昨季チームトップ17勝(6敗)、防御率2.37と好成績を挙げ、サイ・ヤング賞争いで3位に入った右腕アーロン・ノラだ。地元紙「フィリー・デイリーニュース」のマット・ブリーン記者が自身のツイッターでこう伝えている。

「ワクワクするね。彼はスーパースターの選手だから。彼がいなくても既に(昨年は)以前より良いチームだったけど、こうして彼を獲得したことで、チームは更にレベルアップするね」

 ノラはハーパーに対し昨季は16打数2安打の打率.125、1本塁打、2打点に抑えたが、通算では33打数10安打の打率.303、3本塁打、7打点と打ち込まれている。“苦手”な打者が1人いなくなることは今季への好材料と言えそうだ。

 主軸のリース・ホスキンス外野手も同じようだ。メジャー2年目の昨季は153試合出場し、打率.246、チームトップの34本塁打、96打点をマーク。昨年11月の日米野球で来日した大砲は、自身のツイッターでハーパーが会心の一撃後にバットフリップを決める動画を添付。ハーパーの後方では満員のファンが両腕を突き上げ喜ぶ様子が映っており、ホスキンスは「同感」とコメント。今オフ最強の補強に、ファンと同じ気持ちということだろう。

 フィリーズは地区優勝した2011年以来ポストシーズンから遠ざかっている。今オフは正遊撃手候補のジーン・セグラやJT・リアルミュート捕手をトレードで獲得し、中継ぎ右腕デビッド・ロバートソン、13年MVPアンドリュー・マカチェンらを獲得。ハーパー獲得は2008年以来のワールドシリーズ制覇へ大きなピースとなりそうだ。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY