マリナーズ監督、“菊池隠し”の案を一刀両断 「そういうことへの関心はない」
同じア・リーグのロイヤルズ相手にOP戦2度目の登板へ
マリナーズのスコット・サービス監督は、同じア・リーグに属するロイヤルズ戦でオープン戦2度目の登板を果たす菊池雄星投手を躊躇なくマウンドに送る意向を示した。
3月2日(日本時間3日)に登板予定の菊池。2月28日(同1日)の練習前の会見で、手の内を見せない策について問われた同監督は「そういうことへの関心はない。今大切と考えるのは相手ではなく、彼をマウンドに立たせること」と話した。
菊池は2月25日(同26日)のオープン戦初登板で2回を投げ2失点(自責0)ながら、最速95マイル(約153キロ)の直球と好打者のボットから落差のあるカーブで三振を奪うなど、首脳陣にアピール。メジャー流に従い、27日(同28日)にブルペン入り。「登板2日後は日本だと休みの日なので不思議な感じ」と日本とは異なる登板間の調整に戸惑いを隠さなかった。
同じリーグとはいえ、地区が違うマリナーズとロイヤルズの今季対戦は4月の4連戦と6月の3連戦の計7試合。懸念するほどでもない。サービス監督は「スケジュールにきっちり沿った登板をさせていくことに、より意義がある」と3月20、21日の東京開催の開幕シリーズでの登板が見込まれる左腕に対して、調整のリズムをつかませる重要性を説いた。
昨季パドレス入りした牧田和久投手は同地区相手のオープン戦で1度も登板機会はなく、グリーン監督が“牧田隠し”を貫いた例もあるが、一定の間隔で登板するルーキーの先発投手であれば、その登板間の調整法を早い段階で確立させる方が得策になってくる。
3月2日、中4日での菊池の次回登板は、3イニング、50球前後の球数が目処となる。
(木崎英夫 / Hideo Kizaki)