ダルビッシュ初実戦に米メディア驚嘆 翌日も右肘「いい状態」で7日登板へ
103キロのカーブにはどよめき、「打者は為す術なし」
レンジャーズのダルビッシュ有投手が1日(日本時間2日)の傘下2Aフリスコでリハビリ登板に臨み、2回無安打無失点2奪三振と好投した。昨年3月の右肘靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)後初の実戦マウンドで、最速97マイル(約156キロ)を記録。本人も直球に手応えを示したが、フリスコの地元メディアは変化球のキレ味にも驚きの声を上げている。また、登板後も右肘に問題はなく、次は6日(同7日)にリハビリ登板に臨む見通しとなった。
注目の実戦復帰。ダルビッシュは先頭の右打者ラムゼイを速球で右飛に仕留めると、続く左打者フィッシャーは追い込んでから膝下に鋭く落ちる82マイル(約132キロ)のスライダーで空振り三振に切って取った。
3人目の右打者マクドナルドに対しては、1球目と3球目でこの日最速の97マイルをマーク。4球目には64マイル(約103キロ)のスローカーブを投じた。微妙な判定でボールにはなったものの、約53キロの落差に観衆はどよめいた。
「スローカーブボール!(打者は)フローズン。観客の反応をご覧ください! バッターは為す術なしです」
見送ったのではなく、手が出なかった様子の打者について、中継した地元テレビ局の実況は「フローズン(凍りついた)」と伝え、メジャーではダルビッシュの代名詞にもなっているスローカーブのキレ味を称えた。