父に続いてイチローと対戦 相手左腕「僕が引退する時もプレーしてるんじゃ…」
父も元投手のクアントリルがイチローに“敬意”「クレイジー」「本当にクール」
レギュラーシーズン開幕に向けてMLBのスプリングトレーニングが本格化してきている。メジャー当落線上の若手選手や招待選手は死に物狂いでアピールを続けているが、今季はマイナー契約からロースター入りを狙うイチロー外野手もその1人。所属しているマリナーズは、ここまでオープン戦6勝3敗と好調だ。
米メディア「サンディエゴ・ユニオン・トリビューン」は、5日(日本時間6日)に行われたパドレスとマリナーズの一戦に注目。パドレスの先発投手だったカール・クアントリルが、「8番・DH」で先発出場したイチローとの対戦について「本当にクール」と語っている。
24歳のクアントリルはパドレスの若手有望株で、開幕前に発表された「MLBパイプライン」のプロスペクトランキングでも40位にランクインしている。父親はブルージェイズなどで主にリリーフ投手として活躍したポール・クアントリルだ。父親は通算841試合に登板しており、2001年から4年連続でリーグ最多登板を果たした。01年にはイチローとともにオールスターに選出されたという“縁”もある。
記事の中でクアントリルは、父親が対戦した選手であるイチローがまだメジャーでプレーしていることに関して「クレイジーだね」と驚きを隠せない様子。その上で、子供の頃にテレビで見ていたような選手を打席に迎えることについて「本当にクールなことだね。イチローはやっぱりオーラがあるよ」と振り返っている。
この年齢で現役を続けているイチローはやはり驚異の存在のようだ。クアントリルは「僕が引退する時もイチローはプレーしているんじゃないかな」とも話し、今年45歳を迎える外野手にリスペクトを示したという。
父親のポールとイチローの通算対戦成績は4打数2安打1四球の打率.500。クアントリルはこの日、イチローをレフトフライに打ち取り、父親の“借り”を返した格好となった。3回を投げ1失点とメジャー昇格へのアピールにも成功した。
ここまでのオープン戦の打率が.125と不調のイチロー。20日に始まる日本での開幕戦ではロースター入りする予定だが、その先もメジャーの舞台で活躍するには目に見えた結果が必要だ。19年目、試練のシーズンで、それを乗り越えることに期待したい。
(Full-Count編集部)