イチロー、満塁で逆転打 勝負強さに敵将脱帽「イチローならではの仕事」
6回満塁で代打で逆転打、Dバックス指揮官「あのヒットは痛手だった」
マーリンズのイチロー外野手は3日(日本時間4日)、本拠地でのダイヤモンドバックス戦で6回1死満塁のチャンスに代打で出場。逆転2点タイムリーを放つ活躍で、7-4での勝利に導いた。敵将チップ・ヘイル監督がイチローの勝負強さに脱帽していることをMLB公式サイトが報じている。
マーリンズ・パークに「イチローコール」が響く中、千両役者が登場した。1点を追う6回、1死満塁の絶好機で、先発左腕ニコリーノの代打でイチローが打席に入る。中継ぎ右腕バレットに対して、3球目の95マイル(約153キロ)の直球を捉え、鮮やかなライナーでセンター前に運んだ。華麗な2点タイムリーでマーリンズが逆転に成功。スタンドは割れんばかりの大歓声に包まれた。
逆転を許したDバックスは、中継ぎ陣がさらに失点を重ね、試合をもう一度ひっくり返すことはできなかった。
敵将ヘイル監督は「イチローならではの仕事だ。あのヒットは痛手だった。チームみんな必死に頑張っていたからね」と脱帽した。6回表までは4-1でリードしていたが、オズナの2ランで1点差とされ、レジェンドの一打で逆転を許した。イチローの一撃は相手に回復不能のダメージを与えたようだ。
これでメジャー通算2947安打目。3000安打へ残り53本とし、今季打点を4と伸ばした。守備にはつかず、そのまま交代したイチローは打率3割3分3厘としている。
マーリンズは7-4で勝利を収め、ここ9試合で8勝を記録。“イチロー効果”で再び貯金を「1」とした。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count