マー君、8回零封も2勝目お預け 米記者同情「笑っちゃうくらい情けない打線」
田中将大、今季最長8回無失点の好投報われず
ヤンキースの辛口番記者ニューヨーク・ポスト紙のジョージ・キング記者が、5日(日本時間6日)のオリオールズで貧打に苦しんだ打線について「ヤンキースの笑っちゃうくらいに情けない打線は、延長10回まで戦っても、何もできなかった」と痛烈に批判している。田中はこの日、今季最長の8回を投げて無失点と好投したが、味方打線の援護なく2勝目はお預け。4安打に終わったチームも延長10回に0-1とサヨナラ負けを喫した。
記事では1950年代に、ブルックリン・ドジャースの投手だったジョニー・ポドレスが、あまりの援護点の少なさに、同僚野手ピーウィー・リースに「お願いだから打ってくれ」と懇願したエピソードを紹介。この時、リースはポドレスに対して「たまには、相手を無失点に抑えてくれないとね」とやり返したという。キング記者は「もちろん田中はリースの理屈を聞いてはいないが、ヤンキースのエースは言葉通りのことをカムデンヤードでやってのけた」とし、今季最長8回を5安打無失点に抑えながらも白星がつかなかった右腕に同情した。
記事内では4回で退場処分となったジラルディ監督が、試合前に田中について「先発を重ねるごとにボールがよくなっている。それぞれの球が安定しているし、スライダーもよくなっている。少しずつ長いイニングを投げられるようになっている」と評価していたことに触れているが、この日も評価通りの働きをしながら、運に見放されてしまった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count