DeNA今永にようやく援護で初勝利 ラミレス監督「勝敗逆でもおかしくない」
広島相手に7回無失点、「一番、状態は悪かった」も「5試合の経験が生かせた」
6日の広島戦で、DeNAの今永昇太がプロ初勝利を挙げた。プロ6戦目の初勝利に、ルーキー左腕は「よかったです」と笑顔を見せた。
ドラフト1位として開幕から先発ローテ入りし、ここまで5試合に先発して防御率は2.45。好投を続けながら、勝ち星に恵まれなかった。この日も初回に2四球を与えるなど、苦しい立ち上がりとなったが、7回を無失点に抑えて勝利をものにした。
今永は「今日はこれまでの試合の中で一番、状態は悪かった。ただ、その状態で勝てたということが大きい。これまでの5試合の経験が生かせたと思う」と、待望の初勝利を振り返った。
キャンプから書き記しているというノートに、ようやく勝利の項が加わった。「1試合1試合、どこが悪かったから勝てなかった、ということを書いてきた。今日はなぜ勝てたのか、ということが書けます」と喜んだ右腕は「今までは5回まで、と考えていたのを、今日はなるべく長いイニングを投げたかったので、5回から先をどうするかを考えた。それが良かったかもしれない」と、自ら勝因を分析した。
最終回を締めたのは、ドラフト2位の熊原だった。「気持ちがボールに乗り移っていたようだった。今日のクマなら大丈夫と思った」と、同期の救援に感謝した。
今永の好投で、チームは6-0で快勝し、今季初の3連勝となった。ラミレス監督は「これで彼の成績は1勝4敗になったが、勝敗が逆でもおかしくない投球をしていた。彼の一番いいところは自信を持って投げているところ。将来はエースになってもらいたい投手」と、期待のルーキー左腕を手放しで褒め称えた。
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大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo