正確な判定とテンポの良いゲームを 平成最後のセンバツに向け審判委員研修会開催

第1回審判委員研修会が行われた【写真:松倉雄太】
第1回審判委員研修会が行われた【写真:松倉雄太】

開幕前日には全審判員で第2回研修会を開催し、最終確認

 23日に開幕する第91回選抜高等学校野球大会へ向け、第1回審判委員研修会が10日、西宮市の西宮東高校グラウンドで行われ、大会本部から委嘱されている関西地区在住の審判員34人が参加した。

 「模範試合」に相応しい「模範審判」を目指すが研修会の大きなテーマで、この日は西宮東と同志社香里の練習試合(2試合)をモデルにして、1クルー2、3イニングずつ交代で審判を務め、立ち位置や分かりやすいジェスチャー、判定などの動きを確認した。担当イニング終了後は、すぐにインストラクター担当の審判員とともに反省会を行い、各審判員が反省点を確認しあった。

 全体を統括する窪田哲之審判規則委員長は「選抜は平成最後、夏の選手権は新元号で最初の大会で、引き続き高校野球への関心は高い。我々、審判員はグラウンドで正確な判定とテンポの良いゲームをさせてあげられるように心がけていきたい。もう一度、気持ちを新たにして、選手のために、心と体の準備をしっかりして本番に臨みたい」と話した。

 また、今シーズンの野球規則改正で、捕手を相手に許される準備投球の数と時間の制限がなくなったが、高校野球では、高校野球特別規則29を設定して、昨年までと同じく、「8球以下1分を越えてはならない」と制限を設けることになった。

 窪田委員長は「これまでと変わらず、従来通りです」と話し、大学野球と社会人野球で実施されるベンチ前キャッチボールの禁止についても「高校野球ではこれまでと同じです」とキャッチボールをしても問題ないことを解説した。

 シーズン最初の選抜開幕まであと13日。この後も、各審判員は仕事の休みを利用して、練習試合などでシーズン中の感覚に戻す。そして開幕前日には、関東地区在住の審判員と各都道府県高野連からの派遣審判員も合流し、全審判員で最終確認の第2回研修会を行い、本番に備える。

(松倉雄太 / Yuta Matsukura)

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