中日ドラ1根尾、外国人投手ばかりに苦笑い 初安打お預け「もっと打たないと」
第1打席はガルシア、第2打席はドリスの前に共に左飛に終わる
中日のドラフト1位ルーキー根尾昂内野手が10日、阪神鳴尾浜球場で行われたウエスタン教育リーグ阪神戦に「6番・遊撃」でスタメン出場した。2回の第1打席、4回の第2打席ともに左飛。実戦2試合目は2打席無安打となったが、試合後には「昨日の反省含めての打席だったので、昨日と違う打席、感覚になった」と前日からの良化を口にした。
根尾のこの日の第1打席は2回の先頭打者。昨季中日に在籍したガルシアと対戦した。2球連続でファールし、3球目。左翼フェンス手前まで打球を運んだが、惜しくもボールは左翼手のグラブの中へ。初安打を期待したスタンドからは歓声が上がったが、それは溜息に変わった。
第2打席は4回、再び先頭打者として打席へ。この回からマウンドに上がった2番手ドリスと対峙した。2ボール2ストライクからの6球目を捉えた打球は、再び左翼へのフライに。2打席連続で左飛に終わり「捉えきれてないところがまだまだあるので、あの2本のレフトフライももっとうまくできた打席だったと思うので、これからアジャストしていきたいと思います」と振り返った。
実戦デビューとなった9日の阪神戦ではメッセンジャーと2打席、この日はガルシア、ドリスと1打席ずつ対戦した。3人とも日本球界で実績ある外国人投手だけに、早い段階で好投手と対戦できたことはプラス。まだ外国人としか対戦できていないことには苦笑いの根尾だったが、「いいピッチャーに対戦させていただければ、やっぱり自分の中で感じることもたくさんあります。その中でどうして結果が出ないかというのもしっかり考えることができるので、いい機会だったなと思いますけど、もっと打たないといけないなと思います」と語ると、少し表情を緩めた。
この日は初めて実戦で遊撃の守備にもついた。2回の守備で遊ゴロ併殺を完成させ、4回には一度ゴロを弾きながらも、落ち着いて処理してアウトにした場面も。雨でグラウンド状態は緩く「グラウンド状況も優れている感じではなかったので、何が何でも止める気持ちと絶対アウトにしようと思って守ってました」と語った。
右ふくらはぎの軽い肉離れから復帰し、ようやくたどり着いた実戦の場。初安打こそ12日の同リーグ・ソフトバンク戦(ナゴヤ)へ持ち越しとなったが、竜のドラ1ルーキーは一歩ずつステップを踏んでいっている。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)