田中将大の「落ちる」スライダーに“完全試合男”が注目「印象に残った」
OP戦もここまで順調、解説のデビッド・コーン氏「いい状態」
ヤンキースの田中将大投手が、2年ぶり4度目の開幕投手を務めることが9日(日本時間10日)に決まった。8日(同9日)のオープン戦・タイガース戦では2度目の先発マウンドに上がり、3回1/3を投げて4安打2失点5奪三振1四球と上々の内容だったが、スライダーの変化についてヤンキースOBは絶賛していた。
宝刀スプリットに加え、今年はナックルカーブ導入に本格的に取り組んでいる田中。タイガース戦ではもう一つの武器にスポットライトが当たっていた。
この試合で、地元テレビ局「YESネットワーク」の解説を務めたのは、メジャー通算194勝を誇り、1994年にサイ・ヤング賞、99年にはヤンキースで完全試合も達成しているデビッド・コーン氏。中継の中では「タナカのボールは凄まじいほどキレてますね。今年はスローカーブも混ぜています。少しナックルカーブというか、スパイクカーブといいますか」と分析。田中の新武器「ナックルカーブ」について、レッドソックスのサイ・ヤング賞左腕デビッド・プライスの決め球としても有名なスパイクカーブにも例えていた。
そして、それ以上に進化したのはスライダーだという。
「特に印象に残ったのがスライダーです。これまでのスライダーはもっと横方向の動きでしたが、見てください、このボールは縦方向に落ちていきます。いい状態ですよ」
プロ入り当時から田中の武器であるスライダーの“進化“をコーン氏は指摘。アーロン・ブーン監督も試合中の同局のインタビューで「良かった。彼は良かったと思う。今夜のスライダーは素晴らしかった」と称賛し、「ベッカムにスライダーを打たれたが、私にはそこまで悪い球には見えなかった。非常に良いスライダーを投げていた」と評価していた。
ヤンキースで4度目の開幕投手として期待が高まる田中。宝刀スプリット、スライダー、そして新球ナックルカーブと武器に磨きをかけている。
(Full-Count編集部)