前田健太、強力打線に好投も1球の重さ痛感「すごく悔いが残る」
6回2安打も痛恨被弾、勝敗つかず
6日(日本時間7日)の敵地ブルージェイズ戦に先発したドジャース前田健太投手は、6回を投げて2安打2失点と好投したが、勝敗はつかなかった。好投が報われなかった右腕は6回1死一塁の場面で相手の主砲バティスタに2ランホームランを打たれた一球を悔やんだ。試合は同点となった後にブルペンが崩れ、2-5でドジャースが敗れている。
DH制が採用される交流戦でメジャー移籍後初登板した前田は、強打者揃いのブルージェイズ打線を相手に、序盤から慎重な攻めを見せた。得意のスライダーに緩急をつけながら、相手打線を翻弄。5回終了まで3四球を与えながらも被安打1と快投を続けた。
だが、6回1死で迎えた昨季MVPのドナルドソンに対し、フルカウントから四球を与えてしまう。続くバティスタにはスライダーとツーシームを駆使して、やはりフルカウントまで追い込むが、6球目外角スライダーを強振され、6号先制2ランとして左翼席にたたき込まれた。
6回を投げきり、今季最多の102球で降板した前田は現地メディアの取材にバティスタに投じた高めに抜けたスライダーを悔やんだ。「球数がちょっと多くなってしまった。6回に2ランホームランを打たれたボールはすごく悔いが残る」。
降板後、地元テレビ局「スポーツネットLA」のインタビューに登場した前田は表情に無念さを浮かべた。この日許した安打はわずか2本だけだったが、バティスタの2ラン、そして直前に与えたドナルドソンに対する2個目の四球が大きく響いた。