侍ジャパン稲葉監督「勝負強さは魅力的」満塁弾含む2安打5打点の吉田を絶賛

侍ジャパン・稲葉監督【写真:Getty Images】
侍ジャパン・稲葉監督【写真:Getty Images】

メキシコ代表との戦いを1勝1敗で終え「収穫の多い2試合だった」

■侍ジャパン – メキシコ(10日・京セラドーム)

 野球日本代表「侍ジャパン」は10日、京セラドームで行われた「ENEOS 侍ジャパンシリーズ2019」でメキシコ代表と第2戦を戦い6-0で勝利した。初回に大量5得点のビッグイニングを作り、投手陣の無失点リレーで逃げ切った。

 第1戦は逆転負けを喫したが、雪辱を晴らす形となり、稲葉篤紀監督は「収穫の多い2試合だった。反省点も含め、いろんなことが起こってくれた。今後に生かしていきたい。この1年選手も見ていきたい。各国の選手の情報収集もしながら、準備していきたいと思います」と、この2試合を振り返った。

 新4番の独壇場だった。初回、メキシコ代表先発のパレダの不安定な立ち上がりを攻め立てた。吉川(巨人)の中前安打、中村(ロッテ)と近藤(日本ハム)の連続四球で無死満塁とすると、吉田(オリックス)は右翼席へ弾丸ライナーでつきささる満塁弾。いきなり4点のリードを奪った。この回さらに1点を加えると、7回にも吉田が犠飛を放ちダメ押し。2打数2安打5打点の大活躍の主砲に指揮官も試合後の会見で「勝負強いな、と。初見の投手でも自分の中で合わせていける。一発勝負というところで勝負強さは魅力的だなと思いました」と、吉田の勝負強さを絶賛した。

 先発の原(ヤクルト)は2回1安打無失点と好投。そのあとは山本(オリックス)が2回、田口(巨人)、三上(DeNA)、森原(楽天)、森(ソフトバンク)、山崎(DeNA)が1回ずつゼロを並べ続け、勝利を掴んだ。この2試合を1勝1敗で終えた侍ジャパン。稲葉監督は「メキシコの打線、投手含めて大きな収穫を得ることができた。若い選手がどういうプレーしてくれるのかな、という中で選択肢も増えて、すごく収穫があった」とこの2試合の意義を強調していた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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