広島、1日で首位陥落 緒方監督は4回途中KOの福井に苦言「非常に残念」
試合前は黒田が登録抹消、「こちらがストップをかけた」
広島は8日、マツダスタジアムで行われたDeNA戦に1-7で敗れた。投打にいいところなしの完敗で、チームは1日で首位陥落となった。
先発の福井が4回途中5失点で降板。打線は7安打を放ったが、いずれも散発で、得点は初回の新井のタイムリーの1点のみに終わった。福井について緒方監督は「これまでは立ち上がりだけはうまく入ってくれていたが、今日は最初から違う顔を見せていた。どのボールを軸にするのかが、全然見えなかった」と残念そうだった。
「去年は9勝したが、それでも完全に抑えていたわけではない。ランナーを出しても我慢して投げていたけど、今年はそれが見られない」と苦言を呈し、「今年はキャンプからいいものを見せてくれていたので、軸になってくれることを期待したけど、非常に残念です」と落胆した様子だった。
開幕からローテ入りしたが、ここまで1勝のみ。これで4試合勝ち星から遠ざかったが、「次をどうするかは、コーチとしっかり話してから。今、この場では何も言えない」と、今後については言葉を濁した。
試合前には黒田の登録抹消が決まった。指揮官は「今年は万全でない中、スタートしてここまで勝ち星を積み上げてくれた。ただ、ここ2、3試合は、見ていて辛そうな感じだった」と話した。それでも、「そこまで大きな問題として捉えていいない。万全とはいかないだろうけど、納得できる状態で投げられる期間を持ってもらおうということ。本人は何が何でも投げたいという姿勢だけど、こちらがストップをかけたということです」と、再短期間での復帰に期待していた。
【了】
大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo