イチローの“日本凱旋”を同僚も心待ち「チーム全員が楽しみにしている」
20、21日のMLB開幕戦は12年以来7年ぶりの凱旋試合「イチローが日本人にどう迎えられるか。特別なものになる」
20、21日のMLB開幕2連戦(東京ドーム)に臨むマリナーズとアスレチックスが15日、羽田空港着の航空機で来日。開幕スタメンが期待されるマリナーズのイチロー外野手はニット帽、白のインナーに黒のジャケットを羽織ったスタイリッシュなファッションで帰国した。MLB公式サイトはマ軍の同僚たちが45歳の凱旋試合を心待ちとしていることを伝えている。
“レジェンド凱旋”は米メディアが速報で伝えるなど米国でも大きな関心事。MLB公式は「東京ドームはイチローに揺れ動くことになるだろう」とのタイトルで記事を掲載した。イチローがMLB公式戦でプレーするのは12年開幕戦以来7年ぶり。記事では「歴史的に重大な凱旋」と位置づけている。
マリナーズはオフに主力選手を放出。チーム再建の真っ只中だ。記事では「3月28日に本拠地で行われるレッドソックスとの米国開幕戦でのロースターは25人に絞られる。若手選手を中心とした再建を図っているチームのメンバーにイチローが残る可能性は低い」と厳しい見通しを示したものの、日本開幕戦でのレジェンドの動向に注目しているようだ。
「日本とMLBで3602試合に出場し、4367安打を放ち、(昨季まで)27年プレーしてきた男の最後の試合はまだ想像しがたいことだ。現在マリナーズはイチローと共に日本への遠征を祝うことに集中し、米国でも日本の多くのメディアから注目されているイチローが故郷でどのように扱われるのかについても興味を持っている」
米メディアだけでない。チームメートも興味津々のようだ。昨年11月の日米野球で来日したミッチ・ハニガー外野手「正直、来日したアメリカ人選手にとって、ファンのリアクションはとても衝撃的だった。イチローがあの場に行ったらどうなるのか想像もつかない。本当にどういったリアクションをするのか想像もつかない。でも、絶対クレイジーなリアクションになるだろうね」と心待ち。リオン・ヒーリー内野手も「最も興味がある事の一つは、日本の人たちがイチローを迎え入れる光景を見ることなんだ。特別なものになると思う」と話した。
さらに、スコット・サービス監督も「彼はマリナーズのユニホームを着て日本でプレーすることを楽しみにしていると私は思っている。チーム全員にとっても、その場面を見られることは素晴らしいことだ。すべての注目が集まっていた彼のシアトルでの最初の年がどういったものだったのか、私は想像することしかできない。そして、その視線は未だに彼に向けられたままだ。彼が歩んできたキャリアは信じがたいものだ。マリナーズ全員が楽しみにしていて、私は彼も同様に楽しみにしているということをわかっているよ」と話したという。
OP戦打率.080と復調の兆しが見えず、日本開幕戦後の“去就”にも注目が集まる45歳。まずは7年ぶりの凱旋試合での快音を期待したいところだ。
(Full-Count編集部)