ロッテ石川が見せた圧巻の集中力 伊東監督も称賛「言うことがない」

勝負所で見せた渾身の投球

 ロッテのエースは心を切らさない。石川歩投手は雨天中止濃厚だった先発にも「気持ちをうまく切り替えられた」。17日の西武戦(QVCマリン)。7回118球で7安打1失点と、抜群の安定感で今季3勝目。防御率も1.49から1.45に向上した。

 勝ち星が先行して、首位ソフトバンクに2ゲーム差とする快投に、ベンチに戻った石川に伊東監督は背中を叩き感謝の気持ちを表した。

「球にキレがあって、テンポもよく、言うことがない。(今までも)打線の援護がない中で、自分のピッチングをしてくれる。序盤から真っすぐが多めで、インコースを攻めていた」

 圧巻は6回だった。細谷、デスパイネのタイムリーで5回に4点の援護をもらった直後のイニングで、栗山、中村の長短打で1死二、三塁のピンチを招いたが、浅村をスライダーで投ゴロに打ち取った。さらに2死では代打・竹原に100球を超えた時点で150キロを連発した。ここが試合のポイントと見た渾身の投球。結果、遊ゴロに仕留めた。

「ブルペンから球が高くて」と途中からシンカー、スライダーを交えたが、そのシンカーを4回浅村に先制アーチを許したが、その1点だけで粘り切った。これで西武戦は2014年9月10日から負けなしの7戦7勝。「何ですかね。みんな打ってくれたんで勝ってる。次が大事ですね」。お立ち台では「ゼッケイ(絶景)」と雄たけびをあげたエースは首位ソフトバンクを視界にとらえ、自信に満ちていた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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