ロッテ開幕投手の石川、OP戦を“好投締め”も…「満足していたら終わり」

ロッテ・石川歩【写真:荒川祐史】
ロッテ・石川歩【写真:荒川祐史】

阪神戦で5回4安打無失点と好投、井口監督は評価「しっかりと腕を振って投げてくれた」

■ロッテ 3-0 阪神(オープン戦・21日・ZOZOマリン)

 ロッテの開幕投手に指名されている石川歩が21日の阪神戦(ZOZOマリン)に先発。走者を出しながらも要所を抑える投球で5回74球、4安打無失点の内容で開幕前最後の実戦登板を終えた。

 ZOZOマリン特有の強風が吹き荒れる中での登板となった石川は、動じることなく初回を3人で終えた。完璧に見える立ち上がりだったが「木浪くんと近本くんはすごい良いバッターなのですが、たまたま抑えられた感じです。初球の入りが弱かったので、もうちょっと強くいけたら良かった」と、納得のいくものではなかった。

 さらに、最終イニングとなった5回は3つのアウトをいずれも三振で奪う圧巻の内容も「もうちょっとしっかり決め切れるところがあった。(9番・中谷ではなく)その前のバッターで終わっておければ良かったと思います」。8番・坂本を2ボール2ストライクと追い込みながらもフルカウントにしてしまい、中前安打を打たれたことを反省材料とした。

 井口監督が「強風の中、しっかりと腕を振って投げてくれた」と評価しても、石川はブレない。「今日の投球で満足していたら終わりじゃないですか」。求めている投手像は、これまでと変わらず高いところにある。

「結果、良かったと言えば良かったが、これでいいと言っているようではダメ。真っ直ぐの強さやコントロールをもうちょっと上げていけるようにしたい」

 開幕まで1週間。自身初の栄誉に自ら満点を与えるべく、残り時間でさらに研ぎ澄ませていく。

(岩国誠 / Makoto Iwakuni)

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