広島今村、1回2Kピシャリで今季初勝利 「誰かがやらなければいけない」
延長10回に登板し無失点、緒方監督も評価「相手の勢いを完全に止めてくれた」
19日のヤクルト戦で、6番手として登板した広島の今村が、1イニングを無失点に抑えて今季初勝利をマークした。
延長10回、同点の場面でマウンドに上がった今村は、打者3人から2三振を奪う快投でチームに今季初となるサヨナラ勝ちをもたらした。最初の打者の畠山を一邪飛に打ち取ると、この日3打点の大引、続く中村を二者連続で「狙って取れた」という見逃し三振を奪い、三者凡退でチームに流れを引き寄せた。
前日はリリーフに失敗し、3敗目を喫していた。「昨日のような試合が続いていたので、しっかり抑えられてよかった。これを続けていきたい」と話した右腕は、緒方監督から勝ちゲームのセットアッパーとして期待されている。今村は「今は確立されたポジションではないが、やりがいはある。誰かがやらなければいけないので、しっかりこなせればいいと思う」と、静かな口調ながら、力強く話した。
リリーフ陣が苦しい状況での好投に、緒方監督は「今村が最後に相手の勢いを完全に止めてくれた」と、満足した様子だった。
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大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo