「イチローは最も愛された選手」―MLB公式のアンケートでぶっちぎりの1位に
ベーブ・ルースやグリフィーJr.らの名前も上がる中…「史上最も愛された野球選手だと確信」
21日に東京ドームで行われたアスレチックス戦後、現役引退を発表したマリナーズのイチロー外野手。MLB公式サイトの動画コーナー「Cut4」は、「イチローは球界史上最も愛された選手か?」とのタイトルで特集を掲載し、大きな話題を呼んでいる。往年の名選手の中から、実際にファンが選んで投票できる形になっており、日本時間22日16時の時点でイチローがぶっちぎりのトップとなっている。
2001年にマリナーズでメジャーデビューを果たしたイチロー。ヤンキース、マーリンズでの5シーズン半を経て2018年からマリナーズに復帰した。偉大なキャリアを刻み、メジャーでも“レジェンド”と呼ばれるイチローには日本だけでなく、米国にも多くのファンがおり、記事では「イチローは常に、特定の球団への忠誠心よりも大きな存在だった。彼は幅広い支持を集め、球団と海を越えてファンがいる。彼には敵がいない。誰も彼を嫌ったり、ブーイングしたり、成功を望まなかったりしなかった」と言及している。
執筆したジェイク・ミンツ記者は「私はイチローが史上最も愛された野球選手だと確信している」と断言。「彼は様々な年齢層、国、背景を持った人たちに響くユニークで普遍的な方法で人を引き付けた」とした上で、「世界中で有名であり、何百万人を野球に夢中にさせたスポーツ界のレジェンドである」と続けている。
ただ、こうした議論で名前が挙がる選手は、もちろんイチロー以外にもいる。記事では、ケン・グリフィー・ジュニア、マリアーノ・リベラ、ハンク・アーロン、ベーブ・ルース、ウィリー・メイズ、ロベルト・クレメンテといった往年の名選手を“対抗馬”として選出。投票は上記の6人にイチローを加えた7人と、「それ以外の選手」の計8つの選択肢が作られている。もちろん、イチローの特集だからということもあるが、2位のグリフィー(13%)を大きく引き離す64%という圧倒的な支持を獲得。その偉大なキャリアに多くの人が敬意を抱いていることが分かる。
多くの名選手と比較しつつも、ミンツ氏は最後に「やはり私はイチローこそが最も愛されている選手だと思う」と改めて言及。ユニホームを脱ぐ決断をしたイチローだが、人々の心の中で輝き続けている。
(Full-Count編集部)