元青波戦士がイチロー引退へ惜別コメント 田口&平井コーチ「新しい時代に…」
イチローの引退でブルーウェーブ時代を知る現役選手が姿を消す
オリックスの田口壮野手総合兼打撃コーチ、平井正史1軍投手コーチの元青波戦士たちが22日、元同僚で現役引退を発表したイチロー外野手へ惜別コメントを送った。
1991年にドラフト1位で入団し同4位のイチローとは同期入団の田口コーチ。ブルーウェーブ時代は鉄壁の外野陣を形成し左翼田口、右翼イチローのイニング間のキャッチボールでファンを楽しませた。この日、阪神戦を前に取材に応じ「虚無感、時代が終わった。虚しさ、本当にそれだけですね」とレジェンドの引退を惜しんだ。
イチローは引退会見で次なる野球人生で草野球についても言及しており「また同じユニホームを着て一緒にやりたいですね。彼のことですから投手をやるので、キャッチャーもできるようにしないと」と再会を楽しみにしていた。
平井コーチは1993年にドラフト1位で入団し、リーグ優勝を果たした95年には53試合に登板し15勝5敗、27セーブを挙げ最優秀救援投手、最高勝率、新人王に輝いた。リーグ優勝を果たした当時は打の主役がイチローなら、投の主役は平井コーチ。黄金期を共に過ごした右腕は「まずは残念ですね。ライトの守備では自分が投げているときに何度も助けてもらった。お疲れ様でしたと言いたい」とコメント。
イチローの引退によりブルーウェーブ時代を知る現役選手は0人となった。神戸で戦った“青波戦士”が球界から姿を消したが「逆にイチローさんがここまでやってくれたから。イチローさんが(ユニホームを)脱いだことでまた新しい時代になっていくのかな」と、感慨深げに語っていた。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)