広島エルドレッド、三塁打でサイクル達成もダメ押し2ラン「本塁打の方が…」
両親の前で2発4安打3打点、広島5年目に「ここがホーム」
広島のエルドレッドが、24日の巨人戦で2本塁打を含む4安打3打点の活躍で勝利に貢献した。最終打席に三塁打が出ればサイクル安打だったが、それを上回るホームランに「三塁打よりもホームランの方が嬉しいよ」と笑った。
2回に先制点のきっかけとなる二塁打を放ち、1点リードの4回には追加点となる本塁打をレフトへ放った。
先頭打者の6回はシングルヒットで出塁。記録のかかった第4打席は、再びレフトへの特大の14号2ランで試合の行方を決定づけた。サイクル安打について「知らなかった」というエルドレッドは、「もしかしたら第1打席の二塁打が、三塁を狙えたかもしれないね」と周囲を笑わせた後、「でも三塁打なんて、自分の野球人生でもほとんどないことだから」と、記録には関心を示さなかった。
この日の4安打で首位打者に浮上し、本塁打数もトップの山田に1本差とした。「日本に来て5年目で慣れてきたこともあるし、今は打席で相手がどう攻めてくるかをしっかり理解しながらやれている」と好調の理由を語った。
この日はアメリカから両親が来日し、スタンドで観戦していた。「遠いところから来て、自分が活躍する姿を見て嬉しいと思う」と喜んだ助っ人は「5年間、広島に住んで、帰ってくるとここがホームだなと思う。チームメイトやコーチとの関係も心地いいし、みんな家族みたいだよ」と、私生活の充実ぶりが野球につながっているようだ。
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大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo