前田健太がWS優勝へ意欲、31日Dバックス戦先発「とりあえず1回終わらせたい」
開幕戦が持つ独特の雰囲気に「いよいよだなって気持ちになる」
メジャー4年目の開幕を迎えたドジャース前田健太投手が28日(日本時間29日)、本拠地でのダイヤモンドバックス戦の前に囲み取材に応じ、「(チーム)みんなでワールドチャンピオン目指して1年間頑張りたいと思います」と意気込んだ。
開幕戦を迎えるにあたり、30日(同31日)の第3戦で先発する前田は「投げなくても、開幕っていうのはそれなりに緊張感を感じる。いよいよだなって気持ちになります」と、この日が持つ独特な雰囲気について語った。前夜には毎年恒例となっている鯛の尾頭付きを食べたという右腕は、2日後に迫る今季初先発を前に「とりあえず1回(登板を)終わらせたいという感じ」と素直な気持ちを口にした。
シーズン最初の登板は「変に力が入ったり、変にプレッシャーがあったりして、一番最初が難しい」と明かす。オープン戦とレギュラーシーズンとでは、試合そのものの緊張感が変われば、打席に立つ打者の目の色も変わる。「慣れていかないといけない部分もある。流れを掴むために、とりあえず1回終わらせたい」と、シーズン序盤ならではの落ち着かなさがあるようだ。
ドジャースは2017年、2018年と2シーズン連続でワールドシリーズ進出を果たしながら、最後の最後で勝ちきれなかった。その悔しさは前田も十分過ぎるほど知っている。
「ワールドシリーズで負けを経験しているので、それ以上と言ったらワールドチャンピオンしかない。メジャーリーグでワールドチャンピオンを経験できること自体がすごく少ないと思うので、そのチャンスがあるチームにいられることはすごく光栄なこと。みんなでワールドチャンピオン目指して1年間頑張りたいと思います」
チームは1試合8本塁打が飛び出す乱打戦となった開幕戦を12-5で制し、白星発進とした。今年こそ3度目の正直でワールドシリーズ優勝を果たしたい。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)