広島が巨人3タテ セの貯金を独り占め、緒方監督「勝ち切れたのは大きい」

投手力で1点差ゲーム制し今季最多の貯金7、「開幕から守り勝つ野球をやろうと思ってきた」

 広島は26日、マツダスタジアムで行われた巨人戦に3-2で勝利し、今季2度目の同一カード3連勝を記録した。2位巨人との直接対決で3連勝した広島は貯金を今季最多の7とし、セ・リーグの貯金を独占する状況となった。

 打線が爆発した前日までの2試合とは違い、投手力で1点差ゲームを制した。緒方監督は開口一番、今季初勝利を記録した先発の九里を褒めた。

「立ち上がりに点は取られたけど、しっかり先発としての仕事を果たしてくれた。合格点の投球です」

 前回の先発時は4回途中で降板。中継ぎ登板を一度挟んでの初勝利だった。指揮官は「前回の先発では逆球ばかりで、腕が全然触れていなかった。今日はカットボールに頼らず、バランス良く投げていた」と投球を分析した後、「磯村とのバッテリーで、しっかりと組み立ててやっているのが見えた。次もあのバッテリーで行こうと思います」と、若いバッテリーに合格点を与えた。

 1点を争うシーソーゲームに決着をつけたのは、同点にされた直後の安部の犠牲フライだった。緒方監督は「打線も点を取られた後、すぐに取り返した。安部がいい打撃内容で結果を残してくれた。この内容で勝ち切れたのは大きい」と喜んだ。

 チームは4連勝で、2位との差は3.5ゲームと、混戦のセ・リーグで頭ひとつ抜け出した。緒方監督は「開幕からセンターラインを中心に、守備力を意識して、しっかり守り勝つ野球をやろうと思ってきた。投手を助けるプレーも多く見られたし、この3連戦は、そういう野球がしっかりできた」と、チームの現状に手応えを感じている様子だった。

【了】

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo

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