イチローのレーザービーム送球はメジャー史上最高の補殺!?

全米の度肝を抜いたイチローの“レーザービーム”

 その強肩は、すでに伝説となったのだろうか。ヤンキースのイチロー外野手がメジャー1年目の2001年に見せたレーザービーム送球が、改めて注目を浴びている。ボストンの地元ケーブル局NESN(電子版)が選ぶメジャー史上最高の補殺という動画コーナーでベスト5に入っており、しかもトップで紹介されている。

 きっかけとなったのは、今年6月10日にアスレチックスのヨエニス・セスペデスがエンゼルス戦で見せたスーパープレーだった。同点の8回1死1塁、マイク・トラウトが放ったレフト線への打球をワンバンドで捕球しようとしたセスペデスは、グラブで弾いてしまった。しかし、ファウルグラウンドまで転がり、フェンスに当たって戻ってきたボールを拾うと、本塁へノーバンド送球。すでに3塁を回っていた一塁走者を刺した。

【動画】外野奥深くからノーバン送球! Y.セスペデスが“化け物肩”を披露(MLB.JP)

 信じられないような強肩ぶりを披露したセスペデスのプレーについて、NESNは「外野手による史上最高の補殺のリストに入る」と主張。そして、すでに「リスト」に入っている5つのプレーの中で、真っ先にイチローの補殺が紹介されている。

 日本の野球ファンならば、多くの人が覚えているプレーだろう。2001年4月11日のアスレチックス戦。4月2日にメジャーデビューを果たしたばかりのイチローは、8回1死1塁でライト前へのヒットを捕球すると、3塁へノーバウンドでストライク送球した。150キロは出ていようかという矢のようなボールで1塁走者のテレンス・ロングをアウトに。全米の度肝を抜いた。


【動画】イチローのレーザービーム

 当時、アスレチックスの3塁コーチをつとめていた現レンジャーズ監督のロン・ワシントンはベースの横で呆然と立ち尽くし、実況は「レーザービームだ」と絶叫。このことで「レーザービーム」という呼び名が定着した。この動画について、NESNでは「イチローが強大な力を持っていることを(メジャーで)証明するのに時間はかからなかった。テレンス・ロングを刺したこの有名な送球は、確かに(そのことを)助けた」と説明し、日本から来た華奢な選手を一躍スターダムに押し上げたプレーであるとの見解を示している。

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY