日ハム栗山監督、逆転Vへ“秘策” 2軍再調整の近藤に「捕手もやらせにいく」
「打てる捕手」がいれば打線の強化に、「優勝するために必要なこと」
日本ハムの栗山英樹監督が、逆転リーグVへ向けた“秘策”に着手した。
27日の楽天戦(コボスタ宮城)前に、近藤健介捕手の出場選手登録を抹消した。昨季リーグ3位の打率3割2分6厘をマークした好打者。ここまで44試合出場で打率2割5分6厘、1本塁打、15打点と本調子ではなかったが、打撃の再調整と共に近藤へ指示を出したことがある。捕手への完全復帰だ。
「本当に何とかしないといけないので。すごく調子が悪いわけではないけど、近藤らしくない。ちょっと1回時間を取って、捕手もやらせにいく。優勝するために必要なこと。これ以上(ソフトバンクに)先にいかれると、どうにもならなくなる」
昨季は送球に不安があり、6月下旬から指名打者で出場。春季キャンプ中は捕手で練習していたが、今季も主に指名打者か右翼手で出場。それでも、“打てる捕手”がいれば、何より打線の強化となる。
「打撃も整理しないといけない。苦しんでいたのは分かっていたけど、1度バサッと断ち切ってあげた方が早い。近ちゃんにも言った。『能力を考えれば、打率1割台と同じだ』と。前に進むにはやらなきゃいけない。今しかできないから」
近藤にとっては2年ぶりの2軍再調整。期間を設定せず、捕手の準備を進めさせるという。チームは3連敗中で首位・ソフトバンクとは今季最大7・5ゲーム差。「捕手・近藤」が逆転Vの切り札となる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count