ダルビッシュ、自己最多7四球も潔し「なんとかできなかったのは自分の力量」

レンジャーズ戦で今季初先発したカブス・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】
レンジャーズ戦で今季初先発したカブス・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】

5年半を過ごした古巣に感謝「レンジャーズがなければありえないこと」

■レンジャーズ 8-6 カブス(日本時間31日・アーリントン)

 カブスのダルビッシュ有投手が30日(日本時間31日)、敵地レンジャーズ戦で今季初先発に臨んだが、2回2/3を投げて3失点(自責3)で降板。1発を含む2安打4奪三振。かつては本拠地として慣れ親しんだ敵地球場での登板も、自己最多の7四球を与えてしまい「ずっと経験はありますから、なんとかしなければいけないところだったですけど、できなかったのは自分の力量ということだと思います」と潔かった。チームは8回に逆転され、6-8で敗れた。

 この日は初回から3者連続四球を与えるなど制球が定まらず。有効だったスライダーも2回以降は敵打線に見切られることが多くなり、レギュラーシーズンではメジャー最短となる2回2/3で降板した。32歳右腕は「ビデオを見たら、そこまで(制球が)メチャクチャという感じではなくて、結構ストライクゾーンに近いところに投げていた。そこまで悲観するようなことではなかったと思います」と振り返った。

 課題は明確だ。オープン戦終盤から気になっていた「メカニックの部分」が、この日もしっくり来なかったという。「明日(球場に)来て、もう1回ビデオを見て」と、納得のいくフォームで投げられていた2017年の映像と見比べながら修正点を探っていく。だが同時に、「今日のように投げていれば、基本的にはまた同じことになるとは思わないから、大丈夫だと思う」と、ここまで作り上げた軸は間違っていない自信もある。

 2012年のメジャーデビューから、2017年7月にドジャースへトレード移籍するまで、5年半を過ごしたグローブライフパークでの凱旋登板。来年から新球場がオープンするため、いろいろな思い出が詰まったマウンドに上がるのは、これが最後のチャンスかもしれない。

「育ててもらった球場ですから。いろんな辛いこともありましたけど、今ここにいるのもレンジャーズがなければあり得ないこと。全部に感謝しながらやっていました」

 望む結果で凱旋を飾ることはできなかったが、思い出の地で昨年5月20日以来となるメジャー公式戦復帰を果たせたことに、大きな縁を感じずにはいられないようだった。

(Full-Count編集部)

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