イチロー、MLB1年目の功績を米メディア再評価「日本人野手の固定概念を覆した」

メジャー移籍1年目から全米に衝撃を与えたイチロー【写真:Getty Images】
メジャー移籍1年目から全米に衝撃を与えたイチロー【写真:Getty Images】

メジャー1年目で新人王、MVP、首位打者など数々のタイトルを獲得

 現役を引退したマリナーズのイチロー外野手。日本人野手として初めてメジャーに挑戦し、これまで数々の記録、伝説を残し世界中の野球ファンを魅了した。米野球専門メディア「ベースボール・アメリカ」電子版も「日本人野手の固定概念を覆した」とレジェンドの功績を称えている。

 10年連続200本安打を達成するなど日米通算4367安打を放ち日本人野手がメジャーでも通用することを証明したイチロー。移籍当初は懐疑的な見方もあったが、それを覆した背番号「51」を同メディアは「イチローが始めから期待を超える活躍をした」と見出しを付け特集している。

 イチローは2000年オフにポスティングシステムでオリックスからマリナーズに移籍。当時はパワー全盛の時代で日本人野手に対しては懐疑的な見方あり、記事では「メジャーリーグの舞台でイチローの能力がどうやったら通用するのだろうか」と、多くの人間が疑問を抱いていたことをレポート。

 マリナーズのピネラ監督も当初は「打率.270~.280を残せば満足」とそれほど大きな期待を込めていなかった。それでもルーキーイヤーからメジャー新人安打記録を更新する242安打を放つなど、首位打者、新人王、MVP、盗塁王など数々のタイトルを獲得し一気にMLBのスターに駆け上がった。

 これまであった懐疑的な見方を全て払しょくする活躍を見せたイチロー。記事でも「それはMVPを獲得したシーズンの始まりであると共に、殿堂入りに値するキャリアの始まりでもあった」と、衝撃的なメジャー1年目を振り返っている。

 日本人野手として最初にメジャーに挑戦し成功を収めたことで、松井秀喜、福留孝介、城島健司、井口資仁らが次々に海を渡った。

「最も重要な点であるのが、彼は日本人野手の固定概念を覆し、後にMLB球団と契約を結んだ選手たちのために扉を開いた」

 メジャー1年目で全ての重圧をはねのけ日本人野手の評価を覆したイチロー。19年に及ぶメジャー生活で打ち立てた数々の金字塔のスタートはNPB野手の命運を左右するものだった。

(Full-Count編集部)

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