田中将大がヤンキースに新たな歴史を刻む オールスター前の12勝は球団新人の最多記録
メジャートップとなる12勝目を挙げた田中将大
ヤンキースの田中将大投手が3日(日本時間4日)のツインズ戦で7回を投げ、今季最多の9安打、4失点を喫したが、粘りのピッチングで7-4の勝利に貢献。メジャートップの12勝目(3敗)を挙げた。
「我々は彼がどれだけ素晴らしいか知っている。しかし、彼がここまで(メジャーに)適応できるとは誰も予測できなかった。日本人投手が我々の国で成功するには多くの適応要素が存在する。中4日での登板、文化、シーズンの長さなど……」
試合前にこう感嘆していたジョー・ジラルディ監督に送り出された田中はア・リーグ中地区最下位のツインズ相手に初回に先制を許すなど苦しいピッチングとなったが、要所を締めて自身の連敗を2、チームの連敗を5で止めた。
そんな田中がヤンキースに新たな歴史を刻んだ。ESPNによると、今季メジャートップとなる12勝目はヤンキースのルーキー史上オールスター前に積み上げた最多の勝利数だったという。
これまでの最多勝利は1947年にメジャーデビューし、「スペック」の愛称で知られた名投手、フランシス・ジョセフ・シェイ氏の11勝。メジャー1年目でワールドシリーズ制覇に貢献した往年の名投手を超えた田中だが、オールスターまであと2試合先発予定。7月8日のインディアンズ戦、13日のオリオールズ戦で勝ち星を積み上げれば、ピンストライプの名門において永久不滅の記録に近づくかもしれない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count