アスレチックスがカブスのサマージャ、ハメル両エースをトレードで電撃補強 地元メディアが報じる

ヤンキースには痛恨の事態

 ア・リーグ西地区首位を独走するアスレチックスがカブスのダブルエース、ジェフ・サマージャ投手(29)とジェイソン・ハメル投手(31)をトレードで電撃補強したことが明らかになった。地元テレビ局FOXが報じている。

 ナ・リーグ中地区で最下位に沈むカブスは実績抜群の両エースを放出する代わりに、アスレチック傘下の2Aミッドランド・モックハウンズでプレーする20歳のア軍最高のプロスペクト、アディソン・ラッセル遊撃手、抑え投手のダン・ストレイリー、2013年のドラフト24位指名のビリー・マッキンリー外野手に加え、さらにもう1選手を獲得することになるという。

 サマージャは今季17試合先発し、2勝7敗ながらも防御率は2・83と奮闘。ハメルも今季17試合先発し、8勝5敗で防御率2・98。2人ともトレード市場の最大級の目玉選手だった。映画化された「マネーボール」でも有名となったビリー・ビーンGMは大胆補強で、今季53勝33敗とメジャー最高勝率を誇るオークランドのさらなる強化に成功した。

 一方、先発投手陣の負傷者続出で補強を公言していたヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMもこの2投手をリストアップしていると地元メディアでは報じられており、今回のアスレチックスの補強成功は痛恨の事態。同じア・リーグのライバル球団にトレードに関しても大きな遅れを取った格好だ。

 ア・リーグ東地区3位と苦闘するピンストライプの名門はエース左腕のCC・サバシア投手も右膝痛再発で今季絶望となる可能性が高まっている。7月末のトレード期限に実力派の先発を補強できなければ、田中将大と黒田博樹両投手にかかる重圧と負担は増すばかりだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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