田中将大、7回途中7K1失点の好投も反省「追い込んで厳しくいきたかった」
序盤のピンチを冷静に対処「いい集中力で投げられた」
■タイガース 3-1 ヤンキース(日本時間3日・ニューヨーク)
ヤンキース田中将大投手は2日(日本時間3日)、本拠地でのタイガース戦で今季2度目の先発に臨み、6回2/3を8安打7奪三振1失点(自責1)と好投したが、勝敗はつかなかった。開幕戦に続き、チームに勝機を与える投球内容に「粘り強くピンチの場面でもいい集中力で投げられたと思います」と頷いたが、「勝負球は、追い込むカウント球より甘くなってしまった。追い込んで厳しくいきたかったな、というのは全体を通してありました」と反省も忘れなかった。
初回と4回に走者を三塁まで進める場面があったが、捕手のサインに首を振りながらじっくり攻めた。まず初回は1死一、三塁から空振り三振と遊ゴロで無失点。1点リードの4回は無死一、三塁のピンチを、何度も首を振りながら左飛と投ゴロ併殺に仕留めて本塁を踏ませなかった。
この日はスライダーで攻めた。「スプリットがよくなかったので、結果的にそうなった」と振り返るが、「全体的にコンスタントにいい感じで投げられていたんじゃないかと思う」というカットボールと速球をアクセントに、スライダーでアウトを重ねた。6回2死から打球が一塁ベースに当たる不運な二塁打の後、ヒックスに初球スライダーを左中間に運ばれて同点。「頭にはあったんじゃないですかね、大部分がスライダーっていうのは」と淡々と振り返った。
打順をちょうど3巡した6回2死二塁の場面で87球を投げて降板。この回を投げきりたかった思いもあるだろうが、「僕にとって何よりも一番大事なのは、この日に投げて下さい、というタイミングで毎回マウンドに立ち続けて、前回や今回みたいな投球をずっとやっていくこと」と割り切り、1年間ローテを守る大切さを強調した。
打線の援護がなく、白星こそ逃したが、また次回のマウンドもチームに勝機を与えるピッチングを披露したい。
(佐藤直子 / Naoko Sato)